スローソン石の高知県の産地で分かっていることを紹介するよ。
あくまでもスローソン石を探すまでは全く鉱物には興味が無く、
地質研究会等のグループには属していないウグ丸パパが、2023年8月現在
知っていることなので間違った部分もあると思うが、
確実に採取できる場所の情報や確実な案内人なしでスローソン石採集に来る方へ、
採集は難しいので無駄足を覚悟して来てねというお話です。
いつも参考にしているTREK GEOによると、以下の8か所。
高知市(去坂さるさか、蓮台れんだい、円行寺えんぎょうじ)、いの町(小野川おのがわ)、
日高村(大花おおはな、宮ノ谷みやのたに、鳥越とりごえ、中村なかむら)、
だろうと思われる。(地名は現在の行政区画に修正、同じような地名が多いので
鳥越、中村は蛇紋岩帯のある場所で書いてみた)
過去に多く産出したのは、円行寺・蓮台の蛇紋岩採掘場と思われる。
以前に地元の2社が蛇紋岩を商業目的で採掘していたが、現在は採掘を止め
残土の埋立地のようになっており、ネット検索で上位に出てくる☆野さんが
採取した相谷の採掘場所は、土の下になっており、産地は消滅状態。
東側から撮影、正面ちょっと茶色で左手に黄色の重機が見える部分が円行寺、
重機の向こう側に段々畑のように見えるのが蓮台、円行寺と蓮台は隣接地で
両方とも盛土されており、以前の採掘場所は土の下だ。
東洋電化採石場北側から撮影、いまは高く盛り土されているが、以前は20メートルくらい
掘り下げられていて、ここから下を覗けば採掘現場がずっと下に見えていた。
次に、ネット検索をしてみると去坂産が多いし、国立科学博物館が展示している物も去坂産、
過去の道路拡張工事か何かで出てきたのだろうか?と思っていたが、過去に書籍に詳しく
かかれていた。さすがに本になったら掘りつくされて残っていない。
日高村地区については中村、鳥越、大花、宮の谷、本村の順番で回った。
中村から鳥越の間に採石場,鳥越・大花・宮の谷近辺にはゴルフ場があり、
道路やゴルフ場建設でスローソン石が採掘されてもおかしくない、通った道路沿いには
円行寺地区のような母岩も散見されるが、スローソン石らしいものはなかった。
最期に本村にある東洋電化日高鉱業所近辺へ、あるとすればここだろう。
大規模に採掘されているし、隣に産廃最終処分場も建設されており、
円行寺のように欠片のような物があっても不思議ではない。
鉱業所内へ交渉の上入って採石したというブログもありスローソン石が
産出していたのは間違いないと思われた。ただしブログによると、
「短波紫外線で蛍光することからスローソン石を含んでいるらしい。」という
何とも分かりにくい表現で、それってどういう事?っていう感じ。
鉱業所内には入れないので周辺を探そうと思っていた、
鉱業所横の道路沿いが怪しいような気がして行ってみると、道路横を
イノシシが掘り返して新しい欠片が出てきていたよ
曇り空で結晶の光の反射が見えないが、約10分で疑わしいのを採集した。
帰って紫外線で確認すると、スローソン石を含んでいるらしいという表現にピッタリだ。
判定できる部分は縦0.8mm、横0.2mm拡大写真は下を参照、
スローソン石が世界で初めて発見されたアメリカでは、ドロマイト中に
1mm程度の結晶として産出していたとのことで、それに近い大きさだ。
日高地区には大きな結晶が少ないのかも。
いの町小野川も探索したけど全く見つけられなかったよ
私ごときのレベルではスローソン石を見つけるのは難しいな~
以上